大阪の家系ラーメン紹介

関西ではまだ少ないといわれる家系ラーメンですが、近年は関西圏でも家系ラーメンが人気を集めていて、大阪市内を中心に徐々に店舗数が増えています。

大阪で家系ラーメン店が多い地域

​大阪で家系ラーメン店が多い(集まりやすい)地域としては、以下のエリアが特に挙げられます。

大阪市内の「ミナミ」エリア(なんば・心斎橋周辺)

観光客や若者が多く、ラーメン激戦区といえます。家系だけでなく、多種多様なラーメンが集まるが、近年は家系ラーメンも増加傾向にあります。

天王寺・阿倍野エリア

交通の要所で、学生やビジネスマンが多くラーメンの需要が高いです。「家系ラーメン一蓮家 天王寺店」などがあり、比較的多めです。

梅田・大阪駅周辺

駅ビル内やヨドバシ梅田などの商業施設に家系ラーメンが入っていることがあります。家系専門ではないが、似た味を提供するラーメン店も多数みられます。

京橋エリア

ローカル志向と下町感があり、ラーメン店が密集しています。

東大阪・布施・八尾エリア

中小規模の店舗が点在します。チェーン店家系と、独立系の家系インスパイア店が入り交じる地域です。もし「ラーメン巡り」や「食べ比べ」を考えているなら、なんば〜心斎橋〜日本橋あたりが最もアクセスも良く、密集度が高いです。

大阪で家系ラーメンが多い理由

「こってり系需要の増加」+「チェーンの進出」+「SNS拡散」+「コスパ感」が大阪にマッチして、家系ラーメンが急増しているのが主な理由です。

ラーメン文化の多様化と家系の浸透

大阪はもともと「ラーメン激戦区」で、醤油・とんこつ・塩など様々なジャンルのラーメンが受け入れられる土壌があります。関西は以前まで「あっさり系」が主流でしたが、こってり濃厚な味への需要が高まってきたことで、家系ラーメンが入りやすくなりました。特に若者層や男性客に「がっつり系」「ライスとの相性の良さ」が刺さりやすいです。

宇都宮・小山など都市部の多様化

家系、二郎系、煮干し系、鶏白湯など、首都圏並みに多彩なジャンルが進出しつつあります。宇都宮駅周辺はラーメン激戦区になりつつあり、個性派店舗も多くみられるようになりました。壱角家や魂心家のような家系ラーメンもこの地域に集中しています。

家系ラーメンチェーンの全国展開

町田商店や魂心家などのフランチャイズ型の家系ラーメン店が全国展開を強める中、大阪にも多数進出しています。特に都市部や駅近に出店する傾向があり、大阪の繁華街(なんば・梅田など)に集中しやすいといえます。

外食文化と価格帯のマッチ

大阪は「コスパ」を重視する食文化が強く、家系ラーメンの価格帯(700円〜1000円程度)が、ボリューム感と満足度を得やすいと好まれます。ご飯無料 or おかわり自由の店舗も多く、コスパ感が強いといえます。

SNS・YouTube・食べログ文化による拡散

濃厚スープ・分厚いチャーシュー・家系特有のビジュアルが映える料理としてSNSで人気です。YouTuberやグルメブロガーが取り上げることで、関西圏でも知名度・需要が急上昇しています。

ラーメン職人の移住・独立

横浜や東京で修行した職人が大阪で独立するケースも多く、本格的な家系を関西に持ち込む動きも背景にあります。また、関西出身のラーメン職人が 「東京で流行っているスタイル」として家系に着目するケースもみられています。

大阪の家系ラーメンの特徴

関東発祥の本家家系との違いや、土地柄による独自の特徴があります。

濃厚だけど“関西向けにマイルド化

本場・横浜の家系は「塩分濃いめ・鶏油ガッツリ」系ですが、大阪では ややマイルドで甘みや旨味寄りに調整されていることが多いようです。「塩っぱすぎると嫌われやすい」関西の舌に合わせて、バランス型のスープが多いです。

ご飯無料 or おかわり自由が多い

家系定番の“白ご飯セット”文化が、大阪の「コスパ重視文化」と融合します。一部店舗では、ご飯だけでなく「漬物・キムチ」など無料サービスもあります。「ライス食べ放題」で、学生層に人気の店舗もあります。

ラーメンの濃さ・油・麺の硬さが選べる(家系スタイルは健在)

関東同様に「味の濃さ・脂の量・麺の硬さ」を指定できる店舗が多いです。ただし、店によっては選べない「家系インスパイア」もあるので注意が必要です。

チェーン店とローカル独立店が混在

町田商店・魂心家・一蓮家などの家系チェーンが急増中です。一方で、「関西アレンジ」を加えた独立系家系(例:大阪福島の『家系ラーメン 侍』)など、独自の進化を遂げた店もあります。

麺は中太〜太麺が主流、ややモチモチ感強め

家系らしく短めの中太麺は健在だが、大阪の水や製麺所事情により、関東よりややモチモチ食感強めな場合もあります。関西の一部製麺所が提供しているオリジナル麺を使っていることもあります。

とんこつ文化とのミックスもあり

大阪は元々「豚骨ラーメン文化(九州系)」も根強い傾向にあります。そのため、家系と豚骨が融合したようなラーメン(より白濁・まろやか)が登場している店舗がります。

大阪らしいサービス精神

トッピング無料、替え玉(本来家系にはない)など、「お得感・満足感を重視した家系」も登場しています。接客も明るく、ガテン系の雰囲気よりは「ファミリー・学生向け」寄りと言えるでしょう。

大阪の家系ラーメン店

麺家あくた川直系 麺家よし川

麺家あくた川直系の麺家よし川は、関西で人気を博す「麺家あくた川」の初の姉妹店として、大阪・心斎橋にオープンしました。本格的な家系ながら、独自のアプローチを取り入れているのが魅力。濃厚ながらクセのない豚骨&鶏ガラスープがベースで、「家系」ではなく敢えて「川系ラーメン」と称しているように、独自の味へのこだわりがあります。

所在地〒542-0081
大阪府大阪市中央区南船場3-5-27
アルファ心斎橋 1階
営業時間11:00 ~ 15:00/17:00 ~ 23:00
定休日定休日なし(お休みはSNSより、ご確認ください)
連絡先06-6258-3810
Web/SNShttps://menya-yoshikawa.com/

※情報は最新でない場合があります。

らーめん 武双家

2011年1月27日オープン、関西では珍しい関東「武蔵家」直系の家系ラーメン店です。豚骨+鶏油の乳化した濃厚スープに、キリッと効いた醤油の家系定番仕上げで「こってりしつつ後味すっきり」「豚骨の旨みと甘みが広がる」と好評価です。酒井製麺の中太平打ちストレート麺を使用。もちもち食感との相性抜群です。チャーシューは柔らかく、味染みが良好な肩ロースとなっています。

所在地〒565-0842
大阪府吹田市千里山東1-6-15
営業時間月・火・水・木・金
11:00 ~ 15:00/16:00 ~ 22:00

土・日
11:00 ~ 15:00
定休日定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
連絡先06-6368-6662
Web/SNShttps://oudouya.com/store/tatsuya/

※情報は最新でない場合があります。

そらの星

2009年10月16日開業、関東・武蔵家系譜を継ぐ本格的な家系ラーメン店で、濃厚でクリーミーな豚骨醤油スープに、鶏油(チーユ)たっぷりで本場横浜風のしょっぱうまさがクセになります。塩分強めながらもバランスが良く、卓上の酢や胡椒で味変も可能です。酒井製麺の中太ストレート麺を使用、ほうれん草や海苔、大きめチャーシュー厚切り、キャベツトッピングが人気です。

所在地〒535-0002
大阪府大阪市旭区大宮1-7-24
営業時間月・火・水・金・土・日
11:00 ~ 14:30
定休日木曜
連絡先06-6954-7730
Web/SNShttps://gj0m602.gorp.jp/

※情報は最新でない場合があります。

家系ラーメン 教道家

東京・中野の人気店「武蔵家」で修行を積んだ店主が2011年に開業しました。豚骨白湯を寸胴でじっくり炊き、乳化感のあるマイルドでコク深い味わいです。醤油の角が丸く、後味はすっきりとしています。中太〜太ストレート麺は酒井製麺製で、もちもちとした食感が特徴です。ラーメンは650円〜でライスおかわり自由で近畿大の学生にも大人気となっています。「学生の味方」だけでなく、コスパ高く一人でも入りやすい雰囲気も魅力です。

所在地〒577-0818
大阪府東大阪市小若江3-7-4
営業時間06-6724-0303
定休日月・火・水・木・金
11:00 ~ 15:00/16:00 – 22:00

土・日
11:00 ~ 15:00
連絡先定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
Web/SNShttps://x.com/kyoudouya

※情報は最新でない場合があります。

家系ラーメン頂㐂家 長堀橋店

『頂㐂家』のラーメンは、濃厚でクリーミーな豚骨スープに特注麺の太麵(切刃20番)が特徴。麺の硬さや味の濃さ、脂の量を好みに応じて調整できます。濃厚醤油味でありながら、クセが少なく、口当たり良い濃厚さが人気です。鯛飯・卵かけご飯とのセット推奨スタイル。ランチタイムに小ライスが無料だったり、お替り自由のサービスがあるのも嬉しいポイントです。

所在地〒542-0082
大阪府大阪市中央区島之内1-19-15
営業時間11:00 ~ 22:30
定休日定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
連絡先06-6121-6447
Web/SNShttps://itadakifoods.com/

※情報は最新でない場合があります。

まとめ

家系ならではの白ごはんとセットという部分が大阪のコスパ重視の文化と合って、近年は多くの家系ラーメンがみられるようになっています。家系インスパイアなども多く選択肢が広がっています。

執筆:フリーライターAnko.