家系ラーメンって何?その成り立ちと特徴

2025年、家系ラーメンの店舗数は全国に約2,000店舗弱と推定されています。そのうち、神奈川県内では400店舗以上存在します。家系ラーメンは人気で行列ができることもしばしば。そんな家系ラーメンについて紹介します。

家系ラーメンとは

濃厚醤油豚骨スープにストレート太麺を合わせ、ほうれん草や海苔がトッピングされ、ご飯と一緒に食べるスタイルが一般的なのが家系ラーメンです。

家系ラーメンの特徴

家系ラーメンは、濃厚な味とガッツリ系の食べ応えが魅力のラーメンです。普通のラーメンと比較すると「カスタマイズ自由度が高く、ご飯との相性が良い」のが大きな違いといえます。

①スープ

豚骨をベースに鶏ガラを加えた濃厚なスープに、醤油ダレを合わせ、濃厚な豚骨醤油味+鶏油(チーユ)のコクができあがり、これが家系ラーメンの味の特徴といえます。鶏油(チーユ)は鶏の脂が加わわることで、コクと香りが増します。

②麺(めん)

酒井製麺が有名な中太~太めのストレート麺は、もっちりとした食感があり、スープとよく絡みます。

③トッピング

ほうれん草、海苔、チャーシュー(豚肩ロースやバラ肉の煮豚)、味玉(煮卵)。

④カスタマイズ

家系ラーメンは注文時に「麺の硬さ・味の濃さ・脂の量」を自分の好みにカスタマイズできることも特徴です。スープが濃厚であるため、ご飯との相性がよく一緒に注文するひとも多く、卓上には豆板醤やにんにく、酢、胡椒などの調味料が置かれていたりライスが無料といった店舗もあります。

家系ラーメンの成り立ち

1974年に横浜新杉田で「吉村家」が創業し、総本家といわれています。

吉村家創始者の吉村さんが、長距離トラックの運転手を務めていたころに、九州の豚骨と東京の醤油を混ぜ合わせたスープを考案したことがきっかけとなり、1974年9月に横浜市磯子区の新杉田駅近くに吉村家を開店しました。

その後、吉村家で修行をつんだ弟子たちがのれん分けや独立によって「直系」や「亜流」の店舗が増えていきました。

2000年頃からは、お店の名前に「○○家」とついた、濃厚な豚骨醤油ラーメンを提供する店舗が多くみられるようになり、急速に店舗が増え、全国に広まったことで「家系」が「横浜発祥の豚骨醤油ラーメン」の一ジャンルを指す言葉として定着しました。

現在では全国に広まり、ラーメンのひとつのジャンルとして非常に人気があるものとなったのです。

なぜ家系ラーメンは人気なの?

家系ラーメンが人気の理由はいくつか考えられます。

濃厚でクセになるスープ

家系ラーメンのスープは、豚骨ベースに醤油ダレと鶏油を加えた濃厚な味わいで旨味が強く、コクがありながらもキレのある醤油の風味が加わることで、飽きのこない味になっています。豚骨ラーメンほどクセが強くなく、醤油ラーメンよりもコクが深いため、多くの人に受け入れられやすいのが魅力です。

自分好みにカスタマイズできる

家系ラーメンは、注文時に以下の3つを選ぶことができます。

  • 麺の硬さ(硬め・普通・柔らかめ)
  • 味の濃さ(濃いめ・普通・薄め)
  • 油の量(多め・普通・少なめ)

これにより、自分好みの味に調整できるため、リピーターが増えやすいです。特に「濃いめ・硬め・多め」など、ガツンとした味わいが好きな人にはたまらない組み合わせができます。

ご飯との相性が抜群

家系ラーメンは、スープに含まれる鶏油の旨味や醤油のコクがご飯とよく合うため、多くの家系ラーメン店では「ライス無料」や「おかわり自由」のサービスを提供しており、スープに浸した海苔やチャーシューを巻いて食べるスタイルが定番です。食べ応えがあるため、ガッツリ食べたい人に人気があります。

手頃な価格でボリューム満点

一般的なラーメンと比べて、家系ラーメンはボリュームがありながら価格がリーズナブルな店が多いです。並盛でも満足できる量があり、ご飯をつけることで満腹感を得られるため、コストパフォーマンスが良いと評価されています。

全国に店舗が存在

家系ラーメンは「吉村家」から派生し、多くの店舗が「〇〇家」という名前で展開しています。最近では「壱角家」や「武蔵家」などのチェーン店も全国展開し、都市部だけでなく地方でも気軽に食べられるようになりました。これにより、家系ラーメンの知名度と人気がさらに広がりました。

卓上トッピングで味変が楽しめる

家系ラーメン店には、にんにく・豆板醤・酢・ブラックペッパーなどの無料トッピングが豊富に用意されていることが多く、途中で味変を楽しめるのも魅力です。特に「にんにく+豆板醤」を加えると格別です。

まとめ

家系ラーメンはそれぞれの店舗によってさまざまな個性があるものの、スープのうまみや自由自在な味の調整で、万人受けすることが想像できます。中には家系ラーメンの特徴である太麺を細麺に変更できる店舗もあるなど、老若男女問わず需要があるといえるでしょう。

執筆:Anko.