ラーメン屋ののれん分けとは?フランチャイズとの違いも解説

同じ名前のラーメン屋は同じ店?名前が違うけど味が似ているのはなぜ?ラーメン屋にみられるのれん分けを知っているでしょうか?のれん分けについて解説します。

ラーメン屋ののれん分けとは?

のれん分けとは、日本の飲食業や職人の世界でよく使われる制度で、本店や親店で修業を積んだ人が、店の名前や味を受け継いで独立することを指します。特にラーメン業界では、こののれん分け制度が多く見られます。

のれん分けをしている有名ラーメン店の例

らぁめん花月嵐各店で独立性が強いが、基本の味は統一されています。
ラーメン二郎のれん分けの店舗が多数存在し、それぞれ独自のアレンジを加えています。
東池袋大勝軒伝統の味を継承しつつ、オリジナルの味も提供されています。

のれん分けの種類

のれん分けにはさまざまな手段と方法がとられます。

  • 独立する者が自己資金で新規店舗を出す
  • 店長を務めている直営店などを、のれん譲渡価格を決めた上でそのまま譲り受ける
  • 本部所有の店舗で、経営委託・運営委託を受けて経営する

のれん分けの特徴

のれん分けには特徴があります。

本店での修業が必要
一般的に、数年~十数年ほどにわたり、本店で師匠の近くで修業し技術や経営のノウハウを学ぶことが求められます。

店名やブランドの使用許可
師匠によりのれん分けを許された場合、本店と同じ店名や似た名前を使えることがありますが、完全に独立した店名を選ぶ場合もあります。

五味やレシピの継承
本店のスープやタレ、麺の作り方などを受け継ぐのが一般的ですが、多少のアレンジが許されることもあります。一部の店では、本店とまったく同じ材料を仕入れることが可能な場合もあります。

経営の自由度
本店の支援を受けながら独立する場合もあれば、完全に個人経営となる場合もあります。チェーン店となるフランチャイズとは異なり、売上の一部を本店に支払うロイヤリティが不要な場合が多いのです。

ラーメン屋ののれん分けのメリット・デメリット

のれん分けについてはメリットだけでなく、デメリットもあります。それらを把握しておきましょう。

のれん分けのメリット

ブランドの信頼性がある
すでに知名度のある店の名前を使えるため、集客しやすい。

本店のノウハウを活かせる
味のクオリティを維持しやすい。

仕入れや経営のサポートが受けられる
本店から材料の供給やアドバイスを受けられることも。

のれん分けのデメリット

自由度が制限されることもある
本店の方針に従う必要がある場合がある。

本店の評判に影響される
本店の評価が下がると、のれん分けした店のイメージにも影響する。

このようにラーメン業界では、こののれん分け制度が、味の継承や人気店の拡大につながっており、多くの名店がのれん分けによって広がっています。

のれん分けとフランチャイズの違い

ラーメン屋でののれん分けに似たものにフランチャイズがあります。どちらも本店の名前やブランドを活用して店舗を展開する方法ですが、経営の自由度や契約形態が大きく異なります。

のれん分け

契約形態師弟関係に基づき、口約束の場合もあります。
修業の必要性数年~の本店で長期間の修業を必要とします。
店舗の運営方針基本は独立経営となり、自由度が高いといえます。
ブランド名の使用同じ名前、または似た名前が使用可能です。
味やメニューの自由度基本の味を継承しつつ、アレンジを加えることで独自性を出すことも可能です。
仕入れの自由本店と同じ仕入れ先を使えるが、変更も可能な場合あり
ロイヤリティ(売上の一部)ない、またはあっても低く設定されます。
本部の支援独立した以上は、特に支援などはありません。相談に乗ってもらえる程度と考えられます。

フランチャイズ

契約形態ビジネス契約としてしっかりと契約書を交わします。
修業の必要性修業はありませんが、短期間の研修を受ける必要があります。
店舗の運営方針本部の指示に従い運営をおこないます。
ブランド名の使用本部のブランド名を必ず使用します。
味やメニューの自由度レシピやメニューは本部の統一基準に従うことになります。
仕入れの自由本部指定の仕入れ業者から購入が必須です。
ロイヤリティ(売上の一部)一定のロイヤリティを本部に支払うことが義務付けられています。
本部の支援経営サポート、広告、マニュアルなどの支援が充実しています。

ラーメン屋でも、独立した店舗ごとに個性がある場合はのれん分けの典型の例といえ、一方で、「一風堂」や「天下一品」のように全国どこでも統一された味を提供する店はフランチャイズに近いものといえるでしょう。

まとめ

ラーメン屋におけるのれん分けはさまざまなタイプがあります。またフランチャイズとは大きな違いがあります。ラーメン職人として自分のスタイルを持ちたいなら「のれん分け」を、安定したビジネスモデルで経営したいなら「フランチャイズ」といったように考えることができます。