VR飯って何?バーチャルと飲食の意外な親和性

VR飯とは

「VR飯(ブイアールめし)」とは、VR(バーチャルリアリティ)と食事を組み合わせた体験のことを指します。視覚・聴覚・触覚を刺激して、食事の楽しみ方を広げる技術として注目されています。

VRを活用した食事体験

VRゴーグルを装着しながら食事をすします。例えば、普通のパンを食べながらVR内では高級ステーキを食べている映像を見ると、脳が「ステーキを食べている」と錯覚する可能性があります。

味覚や嗅覚と組み合わせるとよりリアルになることがわかっています。また仮想レストランの体験として、VR空間内で豪華なレストランや異世界の食堂で食事をしている気分を味うことができます。

VR空間でのバーチャルクッキング

VRゲーム内で料理を作る体験ができます。『Cooking Simulator VR』や『VRChat』内の料理ワールドが挙げられます。VR内で料理の作り方を学ぶことができるシミュレーションや料理教室などにも期待が高まっています。

メタバース × バーチャルフード

メタバース内で「バーチャルレストラン」に行き、友人と一緒に食事する体験をたのしむことができます。実際のレストランと連携して、VR内で注文するとリアルな料理がデリバリーされるサービスも登場しつつあるようです。

Project Nourishedについて

Project Nourishedは、ロサンゼルスのシンクタンク「Kokiri Lab」が実施している「VR(バーチャルリアリティ)を活用した未来の食事体験を提案するプロジェクトです。簡単に言うと、「VRを使って、低カロリーな食べ物でも本物の料理を食べているかのように感じられる」技術を研究しています。

Project Nourished の目的

ダイエットや健康管理

低カロリー食品を「本物のごちそう」のように感じさせ、満足感を得られます。

・食事制限のある人のサポート

糖尿病患者や食事制限がある人でも、食の楽しみを提供します。

・環境への配慮

未来の食糧問題の解決策のひとつとして、食材の消費を抑えながら満足感を与える方法を模索しています。

・新しい食文化の創造

メタバースやVR空間での食事を発展させ、新しい食の楽しみ方を提案します。

Project Nourished は実用化されているの?

まだ開発段階ですが、いくつかのデモンストレーションが公開されており、VRと食事の融合を追求する試みとして注目されています。将来的には、ダイエット用のVR食事体験や、病院・福祉施設での活用も期待されています。

Project Nourished は、「VR × 食事」の未来を描くプロジェクトで、視覚・嗅覚・味覚・食感を組み合わせて、「現実とは違う食体験」を可能にしようとしています。

VR飯の仕組みとは?

VR飯の仕組みは、視覚・嗅覚・味覚・食感・聴覚を組み合わせることで、「現実とは異なる食体験」を可能にする技術です。人間の脳を錯覚させ、本物の食事のように感じさせます。

視覚-VRゴーグルで見た目を変える

VRヘッドセット(Meta Quest、HTC Viveなど)を装着し、食べ物の見た目を変えます。実際には「豆腐」を食べながら、VRでは「高級ステーキ」に見せることで、脳が「ステーキを食べている」と錯覚することを利用しています。

嗅覚-アロマディフューザーで香りを再現

食べ物の香りを嗅覚センサーやアロマディフューザーを使って再現するとリアリティが増します。ゼリーを食べているのに「焼きたてのピザの香り」がすることで、本当にピザを食べているように感じるといった感覚です。

味覚-電気刺激や調味料で味を操作

近年開発が盛んとなっている特殊なフォークや電極を舌に当てることで、甘み・塩味・酸味・苦味・うま味を電気刺激で再現する技術を利用します。低カロリー食品に特別な調味料(ゲストロノミック・エッセンス)を加えて、味を変えることも可能となっています。

食感-ハプティックデバイスで噛みごたえを調整

特殊なフォークやハプティックフィードバック付きのデバイスを使い、「カリッ」「サクッ」「もちもち」などの食感を再現することができます。柔らかい寒天を食べながら、デバイスの振動を加えることで「カリッとしたフライドチキンの食感」を錯覚させることができるのです。

聴覚-食べる音を強調

骨伝導イヤホンやASMR技術を使って、食べ物を噛む音を変えます。実際にはゼリーを食べているのに、ヘッドホンから「ザクッ」という揚げ物の音が聞こえると、脳が「揚げ物を食べている」といったような勘違いをおこします。

具体的に例えると以下のようになります。

現実で口にしているもの:「こんにゃくゼリー」
VRでの視覚体験:「高級チョコレートケーキ」が見えています。

嗅覚の操作 : 「甘いチョコの香り」を感じるようにします。
味覚の操作 : 「舌に甘さを感じさせる電気刺激」を与えます。
食感の操作 : 「フォークがケーキのしっとり感を再現」します。
聴覚の操作:「スプーンですくった時に、リアルなケーキの音が聞こえる」ように設定します。

上記のように組み合わせることで低カロリーの食事でも満足感を得られたり、食べられないものを体験できたりするということになります。

バーチャルと飲食の意外な親和性

バーチャルの世界でこのVR飯はさまざまなシチュエーションで応用されることができるでしょう。

・ダイエット

低カロリー食品を高級料理のように感じさせながら満足感を得ることができます。

・病院・介護

食事制限がある人にも、食べる楽しさを提供することが可能となります。

・SF体験

VR空間で「宇宙食」「ファンタジー料理」を楽しむこともできるかもしれません。

・メタバースのレストラン

VR内で友人と食事をする体験ができます。現在のところ、盛んにおこなわれているのがこちらといえるでしょう。

VR飯に利用できる素材

VRを日常的に楽しんでいる人たちにとって、VR飯とはいたって普通のことといえます。

バーチャルの世界にはさまざまなワールドがあり、その中には当然飲食店も存在します。そのような中で提供される食事は視覚的な部分が重要となります。できるだけ現実の映像を空想現実の世界でもリアルに表現できることがポイントとなります。

実際に家系ラーメン王道家直伝のとの丸家では、店舗でだされているチャーシュー麺の3Dモデルやのぼりの画像をデジタルコンテンツショップ(https://tonomaruya.booth.pm/)で無料で提供しています。メタバースやゲーム等での活用を勧めていますので気になる方はぜひ見にいってみてください。

まとめ

VR飯は「脳を騙して食事の体験を変える」という技術で、これからの未来に向けてどんどん発展していく分野です。これらの技術によって、食事ができない人たちにも飲食の楽しさを感じてもらうことができるようになるのです。